『誰がため』

デンマークのナチ占領時代が舞台の映画。

デンマーク、ってふだんあまりかかわりのない国なので予備知識も無く観ました。でも結論としては、デンマークである必然性はあまり無かったと思う。それは否定的な意味ではなくて、国や時代が違っても同じようなことが起こりうる、という普遍的なことを描いた映画だと思ったからです。

フラメンとシトロン。この物語の主人公たちは、国のため、あるいは家族のために闘ったのかもしれない。いま日本は平和だが、こういう選択を迫られたときに、闘うのであれば、「自分のため」にだと思う。国の誇りを守るのも、家族を生き延びさせるのも、自分のためだ。誰かのために闘うなんて、結局自分中心的な物言いのような気がしてしまうから、どうせならはっきり自分のためだと言えばいい。自分自身の生死とは関係なく、それは言えることだと思う。

俳優さんはふたりともハリウッド映画にも出てるらしい。フラメン役トゥーレ・リントハート:ちょっとクセのある感じの顔?もうちょっと年取ったら味が出そう。ディカプリオみたいに。シトロン役マッツ・ミケルセン:渋い感じ。『シャネル&ストラヴィンスキー』にも出演とか。時代ものは合いそう。